*Expertでの評価です。*
ざっくり概要
かわいい。
アレインに対する畏まった態度と、レックスに対する雑な態度のギャップは非常に美味しく、滋養に富み抜け毛にも効く。ユニコーンオーバーロードは今時珍しいハイファンタジーなので、こういうやり取りを見られるのも魅力。
性能的には器用万能型の、いわゆる穴埋め要員。
ユニット評価
とにかく対応幅が広い。できることの一つ一つは特化職には及ばず、効果量もそこそこレベル。しかし、地味に助かったり地味にゲームバランス上有利だったりする要素が積みあがっていき、総合的には「痒い所に手が届く」キャラとして非常に完成度が高い。
攻撃は騎馬特攻のうえに前後を貫通してダメージを与えられる。最序盤のチュートリアルクリアくらいの段階で、港町ウーヴリールで買えるトゥルースピアを装備すると騎馬と盗賊の両方に対して特攻なうえに前後貫通ダメージとかいう恐ろしく欲張りな性能になる。クロエの素の火力自体はそこまででもないが、さすがに二種に対しての特攻の範囲攻撃を持つとなれば話は別。結構な勢いで敵をガシガシ倒してくれるし、範囲攻撃なので削り役としても十分。というより、最序盤は仮想敵であるところの騎馬系の敵が全くいないので、トゥルースピアを装備させないと火力役としてカウントできない、という事情もある。
パッシブを見ると、戦闘終了直前の回復ができるのがこれまた偉い。「敵軍損耗率/味方損耗率」で戦闘結果が決まるルール上、火力と回復の両面に貢献できるのは明確な長所。”パッシブでの”回復なので攻撃の手を緩めることなく使えて、”戦闘終了直前の”回復なので腐る場面も少ない。
ブレイブスキルは味方の蘇生。アイテムで代用しようとすると地味に出費が厳しいので、これまた地味に助かる。
何かと便利なトゥルースピアは序盤専用装備……かと思いきや、ドラケンガルド入りしてからも使える。というより、むしろドラケンガルド入りすることで、独自の立ち位置を築くことになる。具体的には、ドラケンガルド入りするとやたらめったら飛行ユニットのワイバーンナイトが敵として出てくる。それはもう、敵軍の四割くらいの部隊にワイバーンナイトが入っているといってもいい。
このワイバーンナイトだが、
- 騎馬特攻の攻撃を遠隔で撃って来る=後列に騎馬ユニットを置いて位置避けができない。
- 飛行ユニットなのでとにかく避ける。
と、かなり厄介。これまでの戦場の花形だった騎兵が、ドラケンガルドでは簡単にあしらわれてしまう。このワイバーンナイトに対抗するには、こちらも必中のハンターやソードマンで対抗するしかないのだが、ハンターやソードマンは回復ができないため、被ダメ上等なドラケンガルドにおいてはとかくダメージがかさむ。
ここに来て、トゥルースピア装備のクロエは、
- ワイバーンナイトに攻撃を当てられる。
- 戦闘終了直前にパッシブスキルの回復により戦線維持ができる。
- ブレイブゲージ1とかいう驚異の燃費を誇るブレイブスキルにより、蘇生までもが可能。
と、「攻撃と戦線維持を同時に担う」という、代替の利かない役割を担うことができる・
編成方針
まず前提として、クロエは編成の主軸にするより、編成の穴を埋めることに向いたキャラだという認識を持つことが重要になる。騎馬相手を仮想敵にした編成や、範囲攻撃や回復力に乏しい編成に組み込むといい感じにフィットする。汎用性が高く、いまいまの段階ではしっくりこなくとも後でキャラ追加したときにいい感じになったりもするので、「枠が余ったからとりあえず組み込んでおいて、経験値を食わせておく」というのでも問題ない。縁の下を支えるオールラウンダーとして、常に地道に戦果を挙げてくれる。