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懐かしのネットミームが突然出てくるのって、インディー特有のノリでステキよね。
そんな感傷に浸れるRedemptions Oceanの作者、無名&無名さんにお話を伺った。
この企画『原風景、お邪魔します』では、インディーゲーム作者さんの懐かしき原風景にスッとお邪魔していく。
湿度とシュールギャグの同居する世界に、今日は分け入っていこうか。
無名&無名さんのご紹介

今回のお相手:無名&無名さん
――では、自己紹介をお願いいたします!

皆さんこんにちは!無名&無名です!
現役大学4年生として、現在研究だったりとか残りの単位取得とかに明け暮れています。
SRPGstudioというサファイアソフトさん制作のゲームエンジンで、「Redemptions Ocean」というシミュレーションRPGを作っています。
Steam/DLsiteでの販売を予定しており、自作ゲームの発売は初となります!
――ゲーム制作は集中力との戦いですが、エナドリなどでブーストをキメる方でしょうか?それとも天然脳汁だけで集中力が続く方でしょうか?

私はエナドリやコーヒーといったものは苦手でして…基本的に天然脳汁だけで作業を進めています。ですが、行き詰まったりしたり制作に疲れてきた場合はゲームセンターで遊んだり、アマプラで好きな作品をラジオ感覚で聴きながら作業しています。
――Redemptions Oceanは、一言で言うとどんなゲームですか?

「中世戦記物の要素がほとんどないFEライクSRPG」です。
FEシリーズをはじめ、有名なティアリングサーガ/ベルウィックサーガ、他FEライク型SRPGstudio作品の多くが国家同士の戦争、凶悪な邪竜を倒す、そういったものを中心にした作品であります。しかし、私の作品ではそうした国家同士の戦争描写は極端に少なくなっています。
戦争描写は最序盤に軽く語られて、それ以降は基本的に音沙汰なし。
邪竜、魔王といった存在も現れません。

そのため当作品は
「主人公とヒロイン、そして”もう一人の重要人物”との関係性」
「平和な世界に襲い来る、未知なる脅威との戦い」をメインに描写しております。
忘れられないゲーム三つ
――忘れられないゲーム三つを、忘れない思い出や感情とともにお願いいたします!

…………最初に申し上げます。
ファイアーエムブレムシリーズはここには登場しません😇(好きなFE作品はエンゲージです。)
ゼノブレイド3

ゼノブレイドシリーズ第3作にしてシリーズ完結作です。高校3年生という人生の岐路の中、時間を惜しんでプレイしていた記憶が蘇ります。
ストーリーは非常に難解かつ描写が足りないシーンもありますが、それ以上に魅力的だったのは主人公の「ノア」とヒロインの「ミオ」の恋人や仲間を超越した独特な関係性と、それが後半にもたらした甘く切ない悲劇的な展開…
今作の主人公&ヒロイン像には、そうしたゼノブレイドシリーズのキャラクター性を大いにリスペクトしたものとなっております。私にとって人生の奥深くに刻まれたゲームです。
プロジェクトクロスゾーン2 BRAVE NEW WORLD

一応シミュレーションRPGです。2015年に3DSで発売されたCAPCOM、SEGA、バンダイナムコ、そして一部任天堂の4社のキャラクターたちが一同に介して、新世界を企てる悪の組織「逢魔」と戦うゲームです。
個性に満ち溢れたキャラクターたちによるドタバタな掛け合い、シリアスの後に唐突に襲い来るネタシーン、パロディネタ風刺ネタレトロネタなんでもありの自由な作風は、こうしたコラボレーションゲームの前提がスマブラだった私に絶大なインパクトをもたらしました。
何度聞いても飽きないキャラクターたちが織りなす自由きままでハチャメチャな、だけど芯もしっかりしたストーリーは3DS屈指の隠れた名作と言えると思います。
ストーリーのテキスト部分が長いのはこの作品のせいです!(笑)
ドラゴンボール スーパーダイバーズ

ゲームセンターのアーケードカードゲームです。もはやコンシューマーですらなくなってしまいましたが、この作品も私にとっては大事な作品です。
主にシステム面に大きな参考となっており、プレイしてくださった方ならわかるかなと思いますが、
「ラッシュ(R)」
「インパクト(I)」
「ブースト(B)」
のユニットごとに分けられた3つのバトルタイプは、全てこの作品が元ネタとなっております…w

このゲーム自体も前作ドラゴンボールヒーローズシリーズから遊び続けており、昨年2025年度では、いろいろあって東日本決定戦(年齢制限なし部門)にも出場しました。リアルな思い出という面においては他のどの作品よりも上と言えるゲームかなと言えますね。
キャラクタープロンプトの工夫は?
――モブキャラクターが特に凄まじく可愛いうえに、性格(元気、ツンデレなど)までもが伝わって来るデザインをしています。キャラクターのプロンプトを投げる上で、どんな工夫をなさっていますか?企業秘密にならない範囲で教えてください!

まずは画風の指定、そこからはもう思いつく限りのその兵種にとっての「王道な/僕好みの属性」を目指して特徴づけを与える感じでプロンプトを書いてました。
例えばこのアサシン(女)でしたら、

——————————————————————キャラクターの立ち絵イラストを描いてください。
【概要】
・女性
・赤いショートボブ
・ゴシックな感じのドレス
・黒いゴスロリな眼帯
・ドレスにはたくさんの毒薬とナイフ
・片手に大型の殺傷型ナイフ
【雰囲気】
・クールな感じ
【ポーズ】
・こちらを振り向くようなポーズ
といったようにカテゴリ分けをしてやっていました。基本的な特徴は、私が自力でイメージしてました。
ゲーム作りは二次創作から
――この作品の前にもゲーム作りをなさっていたご経験はおありですか?それはどのような作品でしたか?

実は高校生時代にRPGツクールMVでとあるゲームの二次創作作品を作っていました。高校2年生の時にとあるフリーゲームを遊んだことで自分も創作をやってみたいという思いが強くなり、誕生日プレゼントで中古のレッツノートを親から提供+お小遣いでRPGツクールMVを購入しました。
しかし、今思えば著作権ガン無視の商業作品ゲームBGMや画像がそのまま使われていたし、オリジナルストーリーにおける勝手なキャラづけ、それによるキャラ崩壊も酷かったのでとても世に出せる代物ではないな…と痛感しますね…。
旧き良きニコ厨への沼
――ネタの方向性やノリ・演出に、十年くらい前のニコニコ動画の東方手書き劇場やボイロ劇場のノリを感じます。これらの作品はご存じですか?ご年齢的に、その頃はまだ小学生くらいではないかと思うのですが……

小学生時代はニコニコ動画は全く触れていませんでした。しかし高校生に遊んだ「ニコニコRPG」という伝説のカオスフリーゲームを遊んだことで、私を旧き良きニコ厨への沼へと誘い込まれてしまいました。
レッツゴー陰陽師、く◯みそテクニック、魔理沙は大変なものを盗んでいきました、キーボードクラッシャー、涼宮ハルヒの憂鬱、School Days、らき★すた、魔法少女リリカルなのは、ガチムチパンツレスリング、ムスカ大佐、チーターマン2、ローゼンメイデン…

もう、このゲームから知ったコンテンツ、作品は計り知れません。そうして私はこのゲームを遊んだのをきっかけにあらゆる昔のレトロなニコニコ動画を見漁っては見漁りまくり、そして現在に至るというわけです。
らんらんるー★!! (゚∀゚)o彡゜えーりん!えーりん! Nice Boat. こだまでしょうか、いいえ、ケフィアです。
湿度のあるキャラ造形はゼノブレイドから影響を受けた
――キャラクターの台詞や状況に、「夢が叶ってしまった、もしくは叶わなくなってしまったあとの、宙ぶらりんな状態で将来を模索する様子」がよく出てきます。
(完璧なあのお方や自宅警備員のあの方など)
妙に湿度のある人物造形ですが、『ここはこだわった!』というようなポイントはございますか?

まだ社会人にもなっていない私が言うべきことではないのかもしれませんが…
「”今”、何か大きな目的のために生きている人」というのは少ないんじゃないかと思います。
どんなことも、はじめはきっと大きな目的があって始まる。しかしその目的が果たされた、もしくは果たせなくなった時、人は”停滞”を起こしてしてしまう。その場に留まりどこにも進めず一人で立ち尽くす。しかし周りはそんな行く道も分からない自分には助け船を差し出すことも、振り向いてくれることもない。信頼できる家族や友人がいても抜け出せないことだってある。

これは、そんな「停滞」を起こした人が仲間との出会いや事件によって”次”へと進んでいく…。そういう「針が止まった人生の続き」をひとつのテーマとしてこだわってみた…かな?と思います。(あんま気にしてなかった…w)

Redemptionは「贖い」という意味を持ちますが、贖いは何かのために自らを犠牲にすること。それすなわち「停滞」から動き始めていることを指しているのかなと私は思います。こうしたちょっと湿度のあるキャラ造形も、ゼノブレイドの総監督の高橋哲也さんから参考にしていたりはしますね。
読者の方へのメッセージ
――最後に:読者の方へのメッセージをお願いします!!

まず、こんな私の別にすごくもない自作ゲームの記事を作ってくださったかぶらない様に、紹介してくださった葛飾六斎様、読者の皆様に深い感謝の言葉を述べさせていただきます。本当に本当にありがとうございます!!!
自分にとって最初で最後になるかもしれない自作ゲームプロジェクト「Redemptions Ocean」は、皆さんの期待に応えられる作品にするためにこれからも僅かな時間を見つけては制作、ブラッシュアップに励んでいきます!
完成まではまだそれなりの時間を要するかと思われますが、温かく見守って、応援してくださると嬉しいです。
ではでは、よければ体験版遊んでみてねー!!!
つまらなかったらクレーム入れていいよ!!
前回のインタビュー:原風景、お邪魔します#6 MemoryPixelさんにインタビュー ~プレイヤーがコンテンツの作り手となるシステムは?~ – Kaburanai Games
