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ゲーム制作のネタ探しも兼ねてソロ特化のTRPGを物色していたところ、Ker NethalasというインディーソロTRPGを見つけた。

どうやらRedditではコアな人気のあるダンジョンクロール特化の作品らしい。

試しにプレイしたところ、その硬派で没入感が極めて高いプレイ体験の虜になった。

というわけで、プレイ時に書いていたログを公開してみる。日本にもこの作品を布教したい……!!

キャラクター紹介

名前:Lend

罪状:公認教会に不敬な発言を行った。

この罪により、いまだ生きて帰るもののいないKer Nethalasの地下迷宮の大穴へと投げ込まれた。

マスタリーはWeapon MasterとDuskBlade。

不意打ちによる大ダメージで削り、そこから正面切っての物理戦闘で押し切る戦闘スタイル。

・伝説の達人のもとで武術の修業を行った。得意武器はサーベル。

・影の学院で暗殺術を学んだ。

冒険の始まり

死体の山の中で目が覚めた。

鼻を突く腐臭と、ぶよぶよと膨れ上がった死体を掻き分けて床を目指す。

Ker Nethalasに追放されたことを思い出すのに、ずいぶん時間がかかった。

混濁していた記憶が、徐々に鮮明になっていく。

肥え太った公認教会の高僧とやらが、やせ細った民衆を前に美辞麗句を並べ立てていた。

だから私は言ってやった。

「豚の糞でも喰ってろ」

と。

周囲の人々が青ざめて、衛兵が私を取り囲んだ。そこからのことは覚えていない。

――いずれにせよ、この掃き溜めの中でも、私は生きている。

入る道があるなら、出る道もあるはずだ。私は歩き出した。

アイテムに恵まれる

あたりに目をやると、使いかけの松明を見つけた。

私の他にも脱出を企てたものがいるのかもしれない。

先行者の行く末にげんなりしながらも、使えるものは有難く頂くことにする。

目の前の部屋に入ってみた。どうやら古代の詰めどころらしい。

散乱した武具の中に、比較的使えそうなものを見つけた。

短剣、棍棒、槍、そして鋼鉄製のグリーヴだ。とりわけグリーヴは、所々傷んではいるものの、足元を守るには十分すぎるだろう。

先へ進もうとしたところで、キラキラ光るものを見つけた。コインのようだ。拾えるものは拾っておこう。

目の前の扉は鍵がかかっているようだ。罠があるかどうかはわからなかった。

悩んでいても仕方がないので、力任せに引っ張ってみた。

立てつけが悪い。思い切り体をぶち当てれば破れそうだ。何度も体当たりを繰り返すと、扉は開いた。

罠が無くて良かった。

通路が続いて、その先にまた扉がある。扉くらい、何度でも破ってやろう。

相も変わらず罠があるかどうかは微塵も分らない。しかも、また鍵がかかっている。

自分の悪運を呪いながらも、扉に体を打ち付けた。今度は呆気なくひらいてくれた。

部屋に出た。また死体に出くわす。この死体は比較的新しいようだ。

案外、Ker Nethalasをうろつく脱走者はいるのかもしれない。

意味もなく空笑いをしたあと、死体の持ち物を漁った。

二個の乾パンと、雑多ながらくたを拝借し、ついでに小銭も拾った。

扉は入ってきたものを除いて二つある。手近な方の扉に近づいてみた。

突然、振り子上の刃が横から迫ってきた。

飛びのきはしたものの、手先を斬られてしまった。痛い。

扉に鍵はかかっていないようだ。タイミングを見て、急いで身を躍らせた。

その先の通路を抜けると何者かの光る眼が見えた。

腐った死体が、屈んで何かを貪っている。

どう見ても、朗らかな食卓を共にできる相手ではなさそうだ。

私は短剣を引き抜いた。あまりのおぞましさに手が震える。

何のために訓練をしてきたというのだ。情けない。

戸惑っているうちに、怪物の首がこちらを向き、襲い掛かってきた。

崩壊の足音

胸を深々と刺してやったが、こちらも腹に嚙みつかれて軽傷を負った。

あたりに使えそうなものもないので、いったん休息を取ることにした。

……?

先ほどの怪物が何かを握りしめているのを見つけた。

ルーンの刻まれた魔法のロングソードのようだ。

なぜ、怪物がこんなものを?

疑問は残るが、まずは体を休めよう。

バリケードで安全を確保し、湯を沸かして先ほど拾った乾パンを煮る。

手持ちのガラクタでロックピックと松明を作って探索に備える。

そのまま、体を横たえた。

……何か物音がする。

誰かが近づいて来る。

悪寒にぞっとしながらも、腰の短剣に手をかけた。

鎧をまとった骸骨が近づいて来る。

心臓が早鐘を打つ。悲鳴を上げたい気持ちを、必死にこらえた。

あと一歩まで迫った骸骨の頭を狙って、短剣を突き刺した。

削られていく精神

不意打ちこそ決まったが、無駄に長引いて消耗してしまった。

これでは先が思いやられる。

怪物に怯えながら、できるだけ眠ろうとした。

……よく眠れなかった。怪しい化け物どもをあまりに多く見すぎた。

気がおかしくなりそうだ。

泣きだしたくなる自分を必死に押しとどめて、目の前の扉を見た。

触れてみるが、罠はない。鍵もかかっていないようで、そのまま前へ進んだ。

分かれ道を左へ進むと部屋へ出た。溶けた蠟燭が古代の神像らしきものにこびりついている。

使えそうな蠟燭が一つあったので、ありがたく頂戴する。そのまま足早に、左手に伸びている通路を進んだ。

通路の先にある部屋に入った時、突如として鐘の音が鳴り響いた。

心の奥底の淀みを揺らすような音に、思わず耳を塞ぐ。きつく食いしばる。

しばらくして音は静まったが……神経があまりにも擦り切れている。

疲労のあまり眠気が急にやって来た。集中が削がれていく。

こんな様子で、次に敵にあった時、まともに戦えるだろうか?

回復しきれないまま冒険は終わる

松明の灯りが弱くなっていくのに気をやりながらも、進んだ先の部屋に何かを見つけた。

歪んでねじくれた砂時計に緑の文様が刻まれている。

かなりの力を秘めた魔法のアイテムのようだ。

(この砂時計をひっくり返すと、全ての敵の時間が止まり、3ターン分朦朧状態にする)

それ以外に特にめぼしいものはない。先へと進むことにする。

前を見やると、また扉だ。体当たりくらい、いくらでもしてやる。

そう思って扉に手をかけたとたん、火の玉が降り注いできた。

避けることもできず、まともにくらってしまう。

熱い。痛い。

扉に鍵はかかっていなかったので、急いで走り抜けた。

通路を左に折れた先には、また扉があった。

今度は罠に気付けた。またしても火球の罠のようだ。

あいにく盗賊道具を持っていない。幸い、罠の存在に気付いているので避けるのはいくらか楽なはずだ。

意を決して扉に近づいた。

火球が飛び出すも、気持を固めていたからか、何とか避けることができた。

扉はまたしても鍵がかかっている。

力任せにぶつかるのみだ。こんなところで、貴重なロックピックを失うわけにはいかない。

眠気がさらにひどくなり、体が重くなるのを感じながらも、扉にぶつかり続けた。

……眠気により、注意力が散漫になっていたのだろう。

私は背後から忍び寄る敵に気付かなかった。

骸骨がこちらに歩み寄って来たのに気づいたときにはもう遅かった。

あまりのことに総毛立ち、必死で攻撃を防ぐことを試みた。

……手記はここで終わっている。

今回の反省

消耗ペースに回復ペースが追い付かず、ジリ貧になった。

火力ビルドよりも、消耗そのものを避けるか、回復率を上げるビルドを構築する必要がありそうだと思う。

というか、ビルド的には火力特化型のはずが、思った以上に戦闘に時間がかかった。

一番の原因は、”初心者用”の導入からスタートしたことで、得意武器のサーベルを使えなかったこと。

初心者用でない通常の導入では、一番最初に好みの武器を入手できるので、次はこれを有効活用したい。

また、自分の火力を上げるのも重要だが、敵の戦力を落とすデバフのほうが、ゲームシステム上効果が大きそう打と思った。

アイテムに関して言えば、せっかくの時を止める砂時計があったのに、ボス戦のために温存しようと思って抱え落ちしてしまった。

切り札は躊躇なく切っていくのが良さそうだと思った。

終わりに

というわけで、Ker Nethalasのリプレイだった。

かなりシビアな探索に比重が置かれたシステムで、ログを書きながら作品世界に埋没する、深いゲーム体験ができた。

クリア条件のようなものは特に指定されていないが、自分なりに目的階層を決めて、地下迷宮からの脱出を目指してみたい。

インディーゲームなので、クリアしたらIndieGame100のレビューも書きたい。

ってところで、良きゲーマーライフを!

最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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